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STEAM教育とは、文部科学省が推進している新しい時代の教育指針です。
このページでは、STEAM教育のメリットやSTEAM教育が注目されている理由についてご紹介します。中学受験に役立つかについても解説しているので、ぜひチェックしておいてください。
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学・ものづくり(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Art)、数学(Mathematics)の5つの頭文字を組み合わせた言葉で、「スチーム教育」と読みます。
これら5分野を総合的に学習することで、社会に出たときに必要な資質や能力が育成されます。STEAM教育は、2019年に文部科学省により新しい時代の教育方針として推進されて以降、注目されるようになりました。
STEAM教育と似たような言葉に「STEM教育」がありますが、STEM教育には芸術・リベラルアーツ(Art)が含まれていません。
独創的かつ創造的な考え方や教養を養うために、現在ではSTEM教育に「A」が加わったSTEAM教育が推進されています。
※参照元:文部科学省「STEAM教育について(PDF)」 (chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2019/09/11/1420968_5.pdf)
技術革新が進み、世の中が大きく変化する今の社会では、従来の理数教育に「創造性」や「人間性」を育むことが重要だと考えられています。
AIやロボットの発展が目覚ましい現代では、単なる知識の習得ではなく、自ら課題を発見し、解決策を生み出す力が求められるからです。
このような優秀な人材を育成するには、創造性や人間性を重視した芸術や教養「Art」が欠かせません。科学技術分野に特化した従来の「STEM教育」にArtを加えたSTEAM教育が注目されているのはこのような理由からです。
また、日本では仮想空間と現実空間を高度に融合させた社会を目指す「Society 5.0」の構想が進められています。STEAM教育は、Society 5.0においても人材育成の柱として位置づけられており、注目が続いています。
ここ数年、私立中高では従来の暗記型の試験だけでなく、入試にSTEAM教育のスタイルを反映した試験を採用する学校が増えてきました。プレゼンテーション型の入試を採用しているところもあり、受験のスタイルが多様化してきている傾向です。
もちろん、英語や数学、国語、理科、社会といった従来の5教科も出題されますが、論理的思考力や判断力、表現力が問われる問題も増えつつあります。
習得した知識だけで解ける問題のみならず、「教科横断的な学習ができているか」を問われる場面は今後の入試でも多くなると考えられます。
STEAM教育を受けることで、将来的にエンジニアやデザイナー、データサイエンティストといった職業に就ける可能性が高まります。これらの職業には、必要な基礎力のほかに創造性や問題解決力が必要です。
STEAM教育でこれらの感性を磨いておけば、子どもの未来のキャリア準備につながります。将来の選択肢の幅が広がり、多くの職種で活躍できる力が身につくでしょう。
STEAM教育では、アートと技術を組み合わせた創造的な思考を育むことができます。自分のアイディアを形にする創造性が育成されるでしょう。
チームワークが試される課題が多く出されるのも、STEAM教育の特徴のひとつです。チームで課題を解決するときに必要な協調性を育てられます。
主体的な学習ができるようになるのもSTEAM教育のメリットのひとつです。STEAM教育では、暗記や計算だけでなく、自分で問題を見つけて解決策を考える力を育成します。
ときには、自分が生み出した解決策が違っていることもあるかもしれません。しかし、試行錯誤しながらトライアンドエラーを実践することで、徐々に問題を解決する能力が高まっていきます。
STEAM教育では、順を追って整理しながら課題の発見や改善を行うプログラミング学習などが組み込まれています。
自分で物事を整理しながら順序立てを行い、正しい理論を導けるようになるので、論理的な思考力が身につきます。トラブルが発生したときも1か所だけに注目して思考を巡らせるのではなく、多角的な視点で把握し、適切な判断ができる能力が育成されます。
国語や算数といった科目の制限がないSTEAM教育では、あらゆる分野の多くの情報の中から必要な情報を集めなくてはなりません。インターネットから膨大な情報が手に入るようになった今では、正しい情報を見極めて自分で判断する力も大切です。
これからの時代に不可欠と言える情報収集力と、情報の取捨選択ができるようになります。
中学受験・高校受験はまだ先のことであっても、低学年のうちから知的好奇心を高めておくことは大切です。
STEAM教育を受けて問題解決能力や論理的思考力を身につければ、理数系の学習へのハードルが低くなるとも言われています。
また、近年増えつつあるSTEAM教育を取り入れた学校の受験対策にもつながります。まずは子どもの好奇心や探究心を育てたいという親御さんは、STEAM教育を取り入れている塾を視野に入れてみるのも良いでしょう。